KIXベース

Life is full of ブログネタ

9/XX 南海高野線「天空」に乗ってみた

  • 山岳路線に乗ってみよう!

南海高野線、橋本ー極楽橋間にそれはそれはとても険しい山岳路線があるそうな。そんなの是非乗ってみたい!という事で行ってみることに。

 

自宅から車でおよそ45分、やってきたのは横浜DeNAベイスターズ筒香選手の地元、和歌山県橋本市

f:id:nasubi0113:20190928184610j:plain

列車の旅なのに、車で向かう背徳感…。許せよ、泉州から橋本までは車の方が倍以上早いんだよ…。車できたのは良いものの、タイムズのような気の利いた安い駐車場はない。仕方なく駅前の駐車場に停める。最初の30分は無料、以降30分毎に200円、最大料金なし…。

 

待っていたのは南海2200系。2009年に天空に改造されてから今年で10周年。4両編成で後ろ2両は2000系普通車が繋がれている。
f:id:nasubi0113:20190928184603j:image

ホームで座席指定券を買う。10周年記念なので、記念乗車券付き。
f:id:nasubi0113:20190928184941j:image

木のぬくもりが感じられる車内。眺望が良い斜面の谷側に向くように座席が設置されている。
f:id:nasubi0113:20190928184635j:image

2両目後端にあるオープンデッキ。これからの時期は気温もよく清々しい空気を感じられるだろう。
f:id:nasubi0113:20190928184513j:image

路線図を見ながら、これから進んでいく急勾配の路線に胸が高鳴る。
f:id:nasubi0113:20190928184703j:image
f:id:nasubi0113:20190928184715j:image

この日乗車した天空3号の乗客は、私の乗った1号車は私の他に、鉄男と鉄子の計3名のみ。2号車も2人と何とも寂しい限り。逆に言うとほぼ貸し切り状態でラッキー。という事で自由に過ごさせてもらう。

 

13:29 橋本駅を出発。程なくして紀ノ川を渡る。

f:id:nasubi0113:20190928184656j:image

紀ノ川の南側を橋本市を望むように進む。
f:id:nasubi0113:20190928184708j:image

鉄男が最前列を指定して座っていたものの、他に乗客は皆無なので、時折前に行ったりして全面展望を愉しむ。
f:id:nasubi0113:20190928184444j:image

しばらくはゆるーい上りたが
f:id:nasubi0113:20190928184617j:image

次第に山深くなってくる。
f:id:nasubi0113:20190928184531j:image

玉川峡付近
f:id:nasubi0113:20190928184643j:image

高野下駅特急こうやと行き違い。
f:id:nasubi0113:20190928184457j:image

さあここからが本番。最大50‰の勾配区間に入る。
f:id:nasubi0113:20190928184613j:image

谷にへばりつくように、急勾配急カーブを進んで行く。
f:id:nasubi0113:20190928184624j:image

カーブの1番きついところは、半径100mにもなる。車輪を軋ませながらゆっくりしっかりと進んで行く。
f:id:nasubi0113:20190928184632j:image

下古沢駅が見えてきた。
f:id:nasubi0113:20190928184505j:image

こんな山奥の駅にも、駅員が1人必ず配置されている。ここから先も各駅に必ず1人駅員がいて、行き違いの多い山岳路線の安全を支えている。本当に愛が多すぎるぜ南海!
f:id:nasubi0113:20190928184436j:image

どんどん登る。
f:id:nasubi0113:20190928184546j:image

標高も徐々に高くなる。
f:id:nasubi0113:20190928184646j:image

上古沢駅を通過。
f:id:nasubi0113:20190928184557j:image

さらにカーブがキツくなる。
f:id:nasubi0113:20190928184537j:image
f:id:nasubi0113:20190928184449j:image

集落もなくなってくる。
f:id:nasubi0113:20190928184653j:image

紀伊細川駅を通過。
f:id:nasubi0113:20190928184540j:image
f:id:nasubi0113:20190928184439j:image

極楽橋駅まであとひと息。
f:id:nasubi0113:20190928184649j:image

極楽橋駅の一つ手前、紀伊神谷駅が見えてきた。

f:id:nasubi0113:20190928184559j:image

紀伊神谷駅で行き違いのため運転停車

秘境駅での1人勤務ってどんなものなのだろう。
f:id:nasubi0113:20190928184659j:image

トンネルの向こうの急勾配。この路線が本当にきつい山登りの路線になっているのがよくわかる。
f:id:nasubi0113:20190928184733j:image

鉄男の他に、地元のお婆さんが列車を待っていた。こんな山奥の駅にもちゃんと利用客がいるのに驚いた。
f:id:nasubi0113:20190928184434j:image

数分して対向列車がやってきた。
f:id:nasubi0113:20190928184501j:image

対向列車の到着後、極楽橋へ向けてラストスパート。赤坂5丁目マラソンに例えると、最後の心臓破りの坂というところだろうか。
f:id:nasubi0113:20190928184543j:image

山を登ることおよそ40分、終点の極楽橋駅に到着。
f:id:nasubi0113:20190928184534j:image

きつい急勾配急カーブを登りきった天空、お疲れ様でした。

f:id:nasubi0113:20190928184509j:image

極楽橋駅でケーブルカーに乗り換え。今年2月にデビューした新型車両が待っていた。接続時間はおよそ5分程度。速やかに乗車。
f:id:nasubi0113:20190928184723j:image

ここから高野山駅まで一気に標高を稼ぐ。

おおー、何という急坂‼︎
f:id:nasubi0113:20190928184641j:image

途中にはこんな看板が。
f:id:nasubi0113:20190928184620j:image

激坂をゆっくりゆっくりと登っていく。
f:id:nasubi0113:20190928184554j:image

中間地点で坂を下る列車と行き違い。
f:id:nasubi0113:20190928184720j:image
f:id:nasubi0113:20190928184606j:image

およそ5分で高野山駅に到着。
f:id:nasubi0113:20190928184712j:image

重要文化財にも指定されている貴重な駅舎。

浜寺公園駅もそうだけど、南海は阪和線と比べて貴重な駅舎がいくつかあるところが面白い。
f:id:nasubi0113:20190928184727j:image
f:id:nasubi0113:20190928184454j:image
f:id:nasubi0113:20190928184730j:image

ここからバスで奥の院へ…と、行きたいところだが橋本駅に停めた車の駐車場代がえらいことになりかねないので、すぐに帰る事に。
f:id:nasubi0113:20190928184551j:image

坂を下る帰りのケーブルカーは、かぶりつき席に行く客が多かった。
f:id:nasubi0113:20190928184629j:image

極楽橋からはロングシートの2000系で橋本まで降りて行きました。普段から乗られていそうな方も多く、観光需要だけでなく地元の方とも思える人も結構いた。山を行き来する人々の生活を支える重要なライフラインである事、そして山奥の秘境でそれを支える鉄道マンの努力に思いを馳せた数時間の旅。とても胸熱で楽しい路線でした!