- 地元の気になるを探検
読者の皆様、ご無沙汰しております。
最近寒さにかまけて、休みの日には家にこもってばっかりでした。これではいかんと思い、一念発起して外に出てみることに。
やって来たのは大阪の西端、岬町にあるみさき公園駅。
多奈川線は中学校の遠足で一度乗って以来の乗車になる。
前を見渡せる席に座る。
列車はみさき公園駅を出発後、本線と別れて右カーブ。
旧R26を渡ると…
深日町駅に到着。
行き違いの設備があったかのような配線。
続いて坂を下ると深日港駅に。
そして多奈川駅に到着。
みさき公園駅からわずか6分の終端駅。
多奈川駅正面。乗客は数えるほどしか乗っていないにもかかわらず、常駐の駅員がいた。
流石、愛が多すぎるぜ、南海電鉄!
一応ロータリーもある。目の前には多奈川火力発電所があるので、平日は通勤需要もあるのだろう。
そもそも何故こんなところに、こんな短くてすぐに廃線になってもおかしくない路線があるのか?
実は第2次世界大戦の時、この地に軍需工場があった。戦後は、深日の港湾施設を民間に転用し、淡路島や徳島航路が出来、港は栄えた。
やがて時代は過ぎ、明石海峡大橋が出来ると航路は徐々に衰退した。いつの日か淡路島航路は発着港が深日港から泉佐野港に変わり、深日から定期船が消えた。
長いホームと無人の駅舎が、往時の賑わいを偲ばせる。
屋根だけが残った港までのアーケード。
今、社会実験で高速船の試験運航を行なっている。
小さいけどカッチョいい双胴船。
自転車も積めるらしく、サイクリストに人気だとか。今度乗ってみようかな。
短い時間だったけど、かつての繁栄と、それを取り戻そうとする新たな取り組みが見えた今回の旅でした。